流山おおたかの森 GREEN PATH 夏の怪談講談「実録累ヶ淵」開催報告
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流山おおたかの森のフォレスト店舗脇のイベントスペースにて、昨年に続き夏の怪談講談の第2弾「実録累ヶ淵」を8月31日に開催致しました。
講談師には今回も我らの神田伊織さんをお招きいたしました。
人気企画とあって、開催の3週間前には90席がご予約で満席となりました。
そこにきての台風10号が接近ということで、気象庁、米軍、ヨーロッパ中期予報センターのサイトと睨めっこしながら、延期の可能性も視野に入れながら開催の準備をすすめました。
前日も大雨で泣きたくなりましたが、翌日の雨/曇りの予報と高架下の強みを信じて催行の決断を下しました。
当日の朝は青空も垣間見える天気で、嵐の前の静けさなのではと震えながら18時の開演にむけて会場の設営中、会場入りした伊織さんから東京がすごい雨だったと聞きおよび、1時間予報を見れば18時から雨予報に悪化、慌てて吹き込み対策のテントも増設して準備しました。
なんとかお天気のもっているうちに開演となりました。
お話の舞台となった地域の伝承や、当時の貧しい農村で行われていた悲しい"間引き"の風習についての解説の後、いよいよ「実録累ヶ淵」が始まりました。
なんともやり切れない人間の業と累の恨みを中心に話はすすみ、祐天寺の地名の由来にもなった祐天上人が累の霊と対峙します。
終演まで30分の時点でついに雨が降り出し、不気味に風が吹き荒れ、天幕がバタバタと音を立てる不穏な空気の中、お話は終幕へ向けて一気に進み、最後に可哀そうな二つの魂が成仏してお話は終わりました。
排除・抹殺された弱者の悲しい人生を知ってもらう為に忘れられた「実録累ヶ淵」を甦らせたという伊織さんの想いが込められた80分間でした。
見上げれば高架橋に植物の影がゆらめく、ライトアップされた植物たちが織りなす幻想的な空間できく伊織さんの講談を体感されたい方は是非次回の流山講談をお楽しみにお待ち下さい!